布製型枠工法 コンクリート体成形で使用する布でできた型枠のこと。高強度の合成繊維布製なので、軽く取り扱いやすいです。型枠に透水性があるため、コンクリート(モルタル)内の余分な水分が絞り出され、高密度・高強度のコンクリート体を作ることができます。広範囲の面積を少人数でも、短時間でも施工できます。それゆえ、災害復旧にはいろんなシーンで使用可能です。
補強土壁工法 盛土の中に補強材を敷設することで、垂直もしくは垂直に近い壁面を構築する土留めの構造物のことをいいます。 その原理は、垂直に近い壁面に作用する土圧に対して、盛土内に配置した補強材の引抜き抵抗力によって釣り合いを保ち、土留め壁としての効果を発揮させるものです。 補強土壁は、補強材や壁面工の種類によってさまざまな工法が存在します。
ジオセル工法 ジオセル工法とは、高密度ポリエチレン(HDPE)製のセルをつなげて、そこに土や砕石などの地盤材料を充填し、積み上げて高強度な構造体を形成する工法のことを言います。 ジオセルとは、その一つ一つのセルのことを言い、土砂を補強することを目的として立体的に加工・製造されたものです。原料は高密度ポリエチレン(HDPE)が用いられています。 セルの中には現地で発生した土も充填材料として用いることができるので、建設発生土の有効利用や緑化といった観点から環境に優しい地盤補強手法と言われています。ジオセルを用いた地盤の補強手法は、擁壁、法面の保護や軟弱地盤・植生基盤の安定化など様々な場面で効果を発揮します。
軽量盛土(EPS)工法 軽量盛土(けいりょうもりど)とは、一般的な盛土の材料である土砂を使うのではなく、その3/4〜1/100程度の重量の軽量な盛土材を使う工法です。 地盤が軟弱であったり、地滑りをする土地であったり、急傾斜地など、従来の土を使った盛土施工が困難な場合に、軽量な素材を使って地山や周辺に影響を与えないようにします。素材としては発泡スチロール、気泡混合軽量土(エアモルタル等)、ウレタン等が使われています。 なかでも、発泡スチロール工法(EPS工法)とは、大型の発泡スチロール(EPS)ブロックを盛土材料として積み重ねていくもののことを言います。
ブロックマット工法 高強度合成繊維から作られたフィルタークロスの上に、独特な形をしたコンクリートブロックを接着剤にて固定したものをブロックマットといいます。透水性に非常に優れており、また構造的にも柔軟性があるため不等(不同)沈下にも追随します。 重機を用いて直接法面に敷設することで、一度に大きな面積を被覆することができます。結果的に、施工の省力化と工期の短縮が可能となります。法面の長さに合わせたオーダーメイドもでき、災害における応急復旧にも対応します。ブロックの開孔部から植物の再生が可能なので、緑化の観点からも優れていると言えます。
根固め工法 洪水時に、川を流れる水により川底や堤防が著しく削られる場所で、護岸基礎工前面の洗掘を避けるために設けられる設備です。 基礎工の前に設置して基礎工の安定を図ります。根固工には、捨石工、沈床工、コンクリートブロック張工などが挙げられます。